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少年期の身体能力(フィジカルコンディション)の素晴らしさに騙されてはいけない
少年期早期の身体能力(コンディション)の素晴らしさにだまされてはいけない。
私は現役時代の頃から数多くの育成年代の素晴らしいサッカー選手の例を見てきました。
強くて、大きくて、高くて、タレント性のある選手を。
彼らはとても有能でした。なぜなら、ゴールを決め、グランドの真ん中を支配し、非常に
長い距離を長い時間走ることができ、とても速く、素晴らしいヘディングシュートを決
め、素早いジャンプができたからです。
ですが、その少年期に素晴らしい身体能力を示した選手は20歳になったときに、
他の選手と身体能力も人間のバイオエネルギーも同じになってしまい、素晴らしさが失われていました。
その理由は、その素晴らしかった選手は今まで何もしなかった。身体能力(コンディション)を最適化することをしなかったからです。残されているのは彼らの現在の身体構造のみ。
FCバルセロナで長年フィジカルコーチを務めたフランシスコ・セイルーロが言っていることは、サッカー選手を評価する場合、少年期初期から高校生ぐらいまでの年代の選手は、身体能力で選手を評価することの危険性を私たちに伝えてくれています。
少年期に身体能力の素晴らしさによって、相手選手を上回っていた選手は、それしか頼るものがなく、20歳になり身体能力が平均化されたときに(フランシスコ・セイルーロは20歳になると身体能力は平均化されると言っている)
自分は何も持っていない、できない、ということに気がつかされる。
例えば、パスも上手くできない、シュートも取られる、ヘディングで勝てない等。
なぜなら、20歳になるまでの年齢で、パスやシュート、フェイントなどのサッカーのあらゆる技術や戦術を身につけずに大人になってしまったからである。
反対にイニエスタのように少年期に身体能力が低い選手は、どうしたら相手をかわすことができるのか、どうしたらパスが通るのか、どうしたらシュートを決めることができるのか、どうしたら相手からボールを奪うことができるのかを考えてプレーしていたそうです。
20歳になったときに、いままで身体能力で上回ることができた選手と、身体能力が低かった選手、どちらが良い選手かはっきりするはずです。
この現実を知るにあたり、私たちサッカー指導者は、もしかしたら、数多くのサッカー選手の能力を発揮する前に埋もれさせてきた可能性と少年期に身体能力が高い選手に何も教えず、才能を潰してきた可能性があります。
日本にも、イニエスタやシャビ、グアルディオラ、メッシのような選手が本当はいたかも知れないが、原石を原石のまま、埋もれさせてしまっているのかもしれません。
グアルディオラ(元FCバルセロナの選手、元FCバルセロナ監督)の名前を上げましたが、スペインでは、彼はスペインサッカー史上最高のスピードを持った選手だったと言う評価があります。
何がどう凄いのかは、今ここで、グアルディオラについて書くと、とてつもなく長くなるので、また次回にしようと思います。
スペインと日本ではフィジカルの捉え方が少し違うのかも知れませんね。
参考文献:
Sobre Andrés Iniesta como Mejor Jugador de Fútbol del Mundo
Francisico Seirul.lo de Vargas 5 de febrero de 2010より抜粋
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